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「〜に匹敵する」という意味の「hold a candle to」を実例から学ぶ

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
『Hunter x Hunter Set 6』より引用

「〜に匹敵する」「〜と肩を並べる」などを意味する英語で“hold a candle to”という表現があります。

直訳すると「ろうそくを持つ」ですが、なぜそのような表現になるのでしょうか?

今回は英語版「ハンターハンター」より、この表現が出てくる部分を実際のシーンを引き合いに出しつつ、その語源やその他の言い方なども紹介してみます。

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス

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実際のシーンで確認

それでは実際のシーンで確認してみましょう。
今回は2つのシーンを紹介します。

※英語吹き替え音声より。日本語訳は意訳。

ハンターハンター106話より

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
『Hunter x Hunter Set 6』より引用
モラウ
モラウ
If he believes that everything is going his way,
もしコイツが全て自分の思い通り進んでると信じてるなら、

he won’t hesitate to put his own ability on display.
自分の能力を見せることに何のためらいもないだろう。

I’ve seen some flexible abilities in my time,
これまでにいくつか応用力の効く能力を見てきたが、

not a single one of them can’t hold a candle to my Deep Purple.
俺の「ディープ・パープル」に匹敵するほどのものは未だないね。

※「ディープ・パープル」というのはモラウの能力の名前です。

in my time
(私の人生で)これまでに

ハンターハンター112話より

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
『Hunter x Hunter Set 6』より引用
シュート
シュート
More than anything, I feared facing danger even opportunity,
何よりも、俺は危険やチャンスさえも恐れていた。

I locked inside my cage to feel safe,
安全を感じるために自分の檻に閉じこもり、

muffling even my words so that no one can hurt me.
自分の言葉さえもかき消して誰にも傷つけられないようにした。

I despised myself. But I couldn’t fix it.
そんな自分が嫌だった。でも直すことができずにいた。

Friends and teachers gave me advice,
友や師がアドバイスをくれたが、

but I brushed it off.
それをはねのけていた。

Because they didn’t have those fears themselves, they were strong.
なぜなら彼らにはそんな恐れがなかった、彼らは強いのだ。

But somehow, the one who managed to brake me out of my cage,
しかし、そんな自分の檻から出してくれたのは、

was a young boy whose strength can’t hold a candle to mine!
俺の力に匹敵することもない(自分より弱い)少年だった!

muffle
(声、音を)かき消す、覆う

despise
嫌う、軽蔑する

brush off
無視する、はねのける

brake me out of 〜
〜から出してくれる (= help me get out of 〜)

解説

‘hold a candle to’というフレーズに関して、英英辞書には以下のように載っていました。

To compare to someone or something; to be as good or desirable as someone or something. Often used in the negative to mean the opposite.

誰かや何かを比べる時 ; それが同じくらい良いか望ましいものか。多くはそれが反対に悪い場合に使われる。

つまり日本語的に訳すと「〜に匹敵する」「〜と肩を並べる」という意味になります。

しかし、上記の英英辞書のとおり、多くは can’t や don’t のように not と共に使われ、「〜に匹敵しない」「〜の足元にも及ばない」というようにネガティブな意味で用いられます。

例.
I’m really surprised that the sequel even holds a candle to the original.
続編はオリジナルに引けをとらないくらい良くて驚いたよ。

John’s fast all right, but he can’t hold a candle to Louise!
Johnは確かに速いけど、Louiseの足元には及ばないね。

それにしても直訳すると「ろうそくを持つ」なので不思議な表現ですよね。
いったいどうしてそうなったのでしょうか?

The Phrase Finderとうサイトに語源が載っていたので紹介します。

Apprentices used to be expected to hold the candle so that more experienced workmen were able to see what they were doing. Someone unable even to do that would be of low status indeed.

Sir Edward Dering used a similar phrase ‘to hold the candle’ in his The fower cardinal-vertues of a Carmelite fryar, 1641:

“Though I be not worthy to hold the candle to Aristotle.”

見習いの職人は、かつて経験豊富な職人のために彼らが何をしているか分かるようにろうそくを持って照らしてあげることを要求されていた。中にはそれすらできない者もいた。

Edward Dering卿は’to hold the candle’と似たフレーズを彼の1641年の”The fower cardinal-vertues of a Carmelite fryar”の中で使っている。

“にもかかわず私はAristotleに対しろうそくを持つ価値もない。”

このように、見習い職人が先輩職人の手元を照らすためにろうそくを持っていたというエピソードが語源となっているようです。

その他の「〜に匹敵する」という表現

comparable to 〜

‘comparable to 〜’「〜に匹敵する」「〜と肩を並べる」「〜と比べても遜色ない」という意味を持つ表現です。

ちなみにcomparableは形容詞です。

こちらの方がフォーマルな場で使われる場合が多く、TOEICにも出題されることがあるかもしれません。

例.
There is nothing comparable to it.
これに匹敵するものはない。

It’s comparable to the size of the statue of liberty.
それは自由の女神に匹敵する大きさです。

いかがでしたか?

‘hold a candle to’のように、不思議な表現だけど、語源を聞くと納得するというものが言語を学習していると多くありますよね。

まさに語学をする上での大きな楽しみの1つではないでしょうか。

今後もこの楽しみを皆さんと共有できると嬉しいです!

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