私達のまわりには、特筆すべき才能を持つ人や、目立ちはしないものの素晴らしい内面を持った人格者など、見習うべき人がたくさん存在しますね。
このような人々を「見習う」「手本にする」ことが自分を成長させる上で大事だと思いますが、英語で言うとどう表現できるでしょうか?
日本語でもそうなように、英語でも言い方は1つではありません。
今回はアニメ英語版に登場した「見習う」「手本にする」と言った表現を、実際の会話を引用して紹介します。
実例から学ぶことで、より自然な言い回しを印象付けて覚えることができるはずです!
model oneself after ~
まずは「model oneself after 〜」という表現です。
「セーラームーンR」からの引用です。
互いに恋人である異星人のエイルとアン。エイルはアンへの愛を次のような言葉で表現します。
※英語音声より。日本語訳は意訳。
伝説によると戦士ペルセウスは美しいアンドロメダに恋に落ち…
and he honored her by risking his life battling many monsters to protect her.
彼は彼女を称えて怪物たちから守るために命を賭けて戦ったという。
I will model myself after him.
私も彼を見習おう。
legend says …
伝説によると、言い伝えによると
honor
[動詞](人を)尊敬する、称える
このように、「model oneself after 〜」で「人が〜を見習う/手本にする」となります。
modelという単語は、日本人にとっては名詞という印象が強いですが、動詞としても使うことができます。
ここでは「(〜にならって)作る/形成する」というような意味合いで、「見習う」「手本にする」という表現になります。
oneselfの部分には主語の再帰代名詞が入ります。
再帰代名詞というのは、主語と同じ代名詞ということです。
つまり、主語が自分(I)の場合の場合はmyselfが入ります。そしてこれは、見習う人(手本にする人)は自分だということです。
主語が自分以外の場合には、その主語にあった再帰代名詞が入ります。yourself, himself, herselfなどですね。
〜の部分には手本にされる人が入ります。ここには人の名前や、代名詞(me, him, her, themなど)が入ります。
ちなみにafterではなくonやuponを使って「model oneself on/upon 〜」という表現がされることもあります。
他にもいくつか例文を掲載します。
A lot of young Manga artists modeled themselves after Hirohiko Araki.
たくさんの若い漫画家は荒木飛呂彦を手本にしている。
As we grow up we model ourselves on our parents.
成長するにつれ、私たちは両親を手本にするようになる。
take a page from ~
次は「take a page from 〜」という表現です。
※英語音声より。日本語訳は意訳。
友達が多いに越したことはないでしょう?
I hope my Ruka here takes a page from you two.
ルカもあなた達二人を見習ってくれればと思います。
このように「take a page from 〜」も「見習う」「手本にする」を表すことができる表現です。
直訳すると「〜から1ページ取る」という意味ですが、有益な情報が書かれたページを本から抜き取ることで、自分の役に立てるというようなニュアンスが読み取れるかと思います。
〜の部分には手本にされる対象が入ります。ちなみにこの部分には人だけでなく、人以外のモノが入ることもできます。
We should take a page from our own history.
私達は私達自身の歴史から見習うべきだ。
ちなみにSteins;Gateの英語吹き替え音声は、日本語セリフから大きく変わっている場合が多いです。
今回紹介したシーンも、オリジナルのセリフだと
『仲がよろしいですね。ルカも仲良くさせてもらうんだぞ。』
となっています。
でもじっくり視聴すればとても勉強になります!
このように英語版アニメを使うことで、自然で役に立つ表現を楽しく学ぶことができます。
ぜひ挑戦してみてください!