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「我慢する・耐える」は英語で?色々な言い方をアニメの会話から紹介

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『Demon Slayer: Kimetsu No Yaiba – Part 1』より引用

「我慢する」「耐える」と英語で言いたいとき、どのように言えば良いでしょうか?

実はこのような意味を表す英語表現は、たくさん存在します。
しかも、微妙にニュアンスが異なってくるので、どれを使っていいか迷ってしまうほどです。

今回は「我慢する」「耐える」の英語表現を、アニメの英語版に登場した実際の会話を引用して紹介してみます。
実際の会話に使われたものを引用するので、文脈による意味の違いを理解しやすくなるはずです。

 

endure

まずは、幅広く『我慢する』といった意味で使える『endure』という単語の紹介です。

さっそく使用例を見てみましょう。北米版『ハンターxハンター』114話からです。
モントゥトゥユピーと生死をかけて死闘するシュートを見て、自分は今は何もすることができない状況に歯痒い思いをするナックルのセリフです。

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
『Hunter x Hunter Set 6』より引用
ナックル
ナックル
Endure it! I can’t strike now!
耐えろ!今は打てねぇ!

『endure』は、『長い期間にわたって苦痛・不幸・困難などに対して努力して耐える』といった意味で使うことができます。

「苦痛・不幸・困難」と、肉体的・精神的な状況を含んでいますので、多くの場面で使うことができる単語です。

ちなみに名詞系だとenduranceとなり「忍耐」「我慢」、または「持久力」「耐久性」という意味があります。
バイクが好きな方はご存知かと思いますが、バイクパーツメーカーにENDURANCE(エンデュランス)というものがあるので覚えやすいと思います。

bear

bearは「苦痛」「困難」「悲しみ」「不愉快」などを我慢するときに用いられる単語で、幅広く使うことができます。

北米版『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』からの引用です。
エヴァ弐号機に乗り込んで戦うマリが、「裏コード・ザ・ビースト」を発動させるシーンです。

©カラー ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会
『Evangelion: 2.22 You Can (Not) Advance』より引用
マリ
マリ
Bear with it, Eva unit-02. I’ll bear with it too.
我慢してよ、エヴァ弐号機。私も我慢する。

ここではwithを伴ってbear withという表現になっていますが、bear単体でも使用することができます。

stand

stand』も『我慢する・耐える』といった意味で幅広く使うことができる単語です。
standと聞くと「立つ」という動詞の意味のイメージが強いですが、我慢する・耐えるという意味もあります。

使用例は北米版『ハイキュー!!シーズン2』第2話からの引用です。

烏野高校男子バレー部の新しいマネージャーとなる谷地に、日向と影山が勉強を教えてもらっているシーンです。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

「Haikyu: Season 2」より

谷地
谷地
Hinata, do you liket to study?
ヒナタは勉強嫌い?
ヒナタ
ヒナタ
No, I can’t stand sitting for that long.
嫌い、ずっと座ってんのがもう辛い。

この例のとおり、多くの場合否定文を伴って「我慢できない」「耐えられない」という意味で使われることが多いです。

withstand

withstand』は『外部からの抵抗に耐えしのぐ』といった意味で使う単語です。
withとstandという2つの単語で成り立っているわけではなく、withstandと1つの単語であることに注意が必要です。

使用例は、北米版『鬼滅の刃』1期12話からの引用です。

鼓屋敷の鬼「響凱」との戦闘に苦戦する炭治郎は、自分が今まで痛みに耐えながらもよくやってきたと回想し、自分を鼓舞します。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『Demon Slayer: Kimetsu No Yaiba – Part 1』より引用
炭治郎
炭治郎
I had to withstand it. It was my duty as the eldest son of my family!
俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった!

物理的な抵抗、精神的な抵抗に耐えしのぐ場合の両方に使うことができます。

tolerate

tolerate』は『不快なものを我慢する』といった意味で使うことができます。

北米版『ハンターxハンター』34話からの引用です。
天空闘技場でのキルアとリールベルトの戦いです。リールベルトから電撃攻撃を受けますが、訓練を積んでいたキルアには無効果でした。

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
『Hunter x Hunter Set 2』より引用
I’m trained to endure torture, so electricity won’t work. It has no effect on me.
電流は効かない。拷問の訓練は一通り受けたから。

I mean, I can torelate it, but it isn’t like it makes me happy.
でも効かないってのは我慢できるって意味でさ、痛いことに変わりはないんだよね。

put up with

putを使った句動詞である『put up with』も『我慢する』を意味する表現です。

北米版『小林さんちのメイドラゴン』1期3話からの引用です。
小林さんの家で飲み会を開くことになり、同僚の滝谷を誘うことになりましたが、トールはあまり良く思っていません。

©クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
『Miss Kobayashi’s Dragon Maid: The Complete Series』より引用
トール
トール
え?あいつ呼ぶんですか?
小林
小林
まぁそういう顔しないでよ。良い奴だよ、彼。
トール
トール
I’ll put up with that then.
う~ん、分かりました。それについては我慢します。

put upには「隠す・しまう」という意味があります。
ここからput up with~は「~を隠して自分の目に触れないようにする=我慢する」という意味になっているようです。

hold on

holdという単語を使った『hold on』も『我慢する』『耐える』『踏みとどまる』などの意味を持っています。

北米版『鬼滅の刃』1期12話からの引用です。
先程紹介した鼓屋敷の鬼「響凱」との戦闘シーンでの炭治郎の心の声です。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『Demon Slayer: Kimetsu No Yaiba – Part 1』より引用
炭治郎
炭治郎
I’m in so much pain. I don’t know how much longer I can hold on.
その怪我が痛くて痛くてたまらないんだよ!

ちなみにhold onには『ちょっと待ってて』という意味もあります。

hold out

holdという単語を使ったもう一つの表現、『hold out』は『耐える』『抵抗する』を意味します。
「耐えて抵抗する」「耐えてねばる」というニュアンスが強い表現です。

北米版『鬼滅の刃』1期20話からの引用です。
蜘蛛の鬼である「累」との戦いで絶体絶命のピンチに陥った炭治郎の前に、冨岡義勇が現れます。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『Demon Slayer: Kimetsu No Yaiba – Part 2』より引用
義勇
義勇
You did a good job holding out until I got here.
俺が来るまでよくこらえた。

Leave the rest to me.
あとは任せろ。

hang in there

続いてhangを伴った熟語です。
hang in there』も『我慢する・耐える』を意味する表現ですが、『踏ん張る』『頑張る』のニュアンスが強い表現です。

北米版『ハンターxハンター』114話からの引用です。
先程紹介したシーンと同じ、シュートとモントゥトゥユピーの戦いを見守るナックルのセリフです。

©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
『Hunter x Hunter Set 6』より引用
ナックル
ナックル
Please, hang in there… hang in there!
耐えろ、耐えてくれ…!

自分に対しても使うことはできますが、例の通り相手に励ましの意味で「頑張れ」「耐えろ」と使うことが多い表現です。

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