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ポルナレフから学ぶ「トイレ」に関する役立つ表現3選

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC 製作委員会
「Jojo's Bizarre Adventure Set 2: Stardust Crusaders」第10話より

「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」に登場するメインキャラクターの一人、『ジャン・ピエール・ポルナレフ』。

主人公の空条承太郎とともに旅する仲間の一人で、ひょうきんなキャラクターとして描かれます。

そしてポルナレフといえばなぜかトイレにまつわるシーンが多いです。
そしてトイレに行くたびに災難に巻き込まれます(笑)

今回はそんなポルナレフから学ぶトイレにまつわる面白い&使える表現を、アニメ英語版より紹介します。

英語でトイレは?

まずは基本的なことを紹介しておきます。

英語でトイレと言いたい時には、一般的には「bathroom」と言うことが多いです。
ジョジョの奇妙な冒険の英語版においてもbathroomの表現が多く使われます。

他の言い方では「restroom」などがあります。

そして日本語のトイレの語源である「toilet」ですが、国によっては日本語と同じ意味のトイレとして通じます。

具体的にはイギリスとその影響の色濃く残った国であるオーストラリア、ニュージーランドなどの国です。

ではアメリカでtoilet と言うとどうなるかというと「便器」そのものを指すのです。
なのでアメリカでI’ll go to the toilet.というと「便器に行ってくるよ」という不自然な表現になります。
アメリカでは代わりに以下のように使います。

例.I was on the toilet when the phone rang.
 電話が鳴った時には便器に座っていたよ。

このようにトイレの呼称は英語圏の中でも地域によって呼び名が変わりますが、基本的にはbathroomかrestroomで通じると考えて良いでしょう。

トイレを指す「john」

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC 製作委員会
「Jojo’s Bizarre Adventure Set 2: Stardust Crusaders」第10話より

※英語吹き替え音声より。日本語原文ママ。

ポルナレフ
ポルナレフ
Where’s the john?
手洗いは?
店員
店員
It’s right over there, sir.
あちらでございます。

さて、いきなりとても面白い表現です。
私も最初聞いた時、「Johnって誰だ?」となりました(笑)

実はjohnというのは主にイギリスでトイレを指す表現なのです
その語源については諸説あるようですが、最も有名なのが最初に水洗トイレを発明したという16世紀イギリスのJohn Harington卿から取っているという説です。

John Harington は詩人であると同時に発明家でもありました。自ら発明した水洗トイレを「Ajax」となづけ、自分の自宅とエリザベス女王の自宅に設置したそうです。
しかし一般庶民の間に水洗トイレが広まるのには時間がかかり、18世紀になってからのことでした。

Ajaxという名は消えてしまいましたが、代わりに自分の名前であるjohnがついたので彼としては名誉に思うことかもしれませんね。

主にイギリスで使われる表現ですが、アメリカなどでも使われるみたいです。

とは言えbathroomやrestroomほど一般的な呼称ではないため通じないこともあると認識しておきましょう。

イギリスでトイレを表す「loo」

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC 製作委員会「Jojo's Bizarre Adventure Set 2: Stardust Crusaders」第2話より©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC 製作委員会 「Jojo’s Bizarre Adventure Set 2: Stardust Crusaders」第14話より

※英語吹き替え音声より。日本語原文ママ。

ポルナレフ
ポルナレフ
Now, time to hit the loo.
よし、トイレ行こ。

time to hit the 〜
〜に行く時間だ、〜しよう

このように「loo」もトイレを指す単語で主にイギリスで使われます。発音は「ルー」です。

英語辞書などを引くとインフォーマルな言葉だと書かれていますが、イギリスの方の意見を聞くとフォーマル、インフォーマルに関わらず普通に使う言葉のようです。

ところで上述のjohn、さらにlooといい、ポルナレフはイギリス英語を使っている傾向にありますね。
これは恐らく翻訳者の意図で、ポルナレフがフランス出身だということを考慮して、地理的に近いイギリス英語を使わせた方が自然だろうと考えているように思います。

「小便する」という表現のtake a leak/wizz

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC 製作委員会
「Jojo’s Bizarre Adventure Set 2: Stardust Crusaders」第37話より

※英語吹き替え音声より。日本語原文ママ。()内は筆者意訳。

ホルホース
ホルホース
Tell them you wanted to find the place to take a leak!
立ち小便をしようとしたと言え!
(小便できる場所を探したかったと言え!)

Do it! I’ll put a bullet in your head!
小便だよ!小便!
(やれ!頭に弾をぶち込むぞ!)

ポルナレフ
ポルナレフ
Oh I had to take a wizz and couldn’t find a toilet.
ちょいと催したもんでなぁ。小便だよ。
(小便したかったんだけどトイレが見つけられなくてなぁ。)

So… what can you do?
(えっと…仕方がないだろ?)

最後はちょっとお下品な表現ですが…
take a leak/wizz」で「小便をする」という表現になります

まずleakという単語ですが、動詞では「気体や液体が漏れる」、名詞では「気体や液体の漏れ」を意味します。
例えば「gas leak=ガス漏れ」のように使います。

はい、もうお察しかと思いますが、このようなイメージから「小便」「排尿」の意味もあるわけです。

「小便する」と言いたい時にはtakeやhaveとくっつけて「take/have a leak」と表現します。

ポルナレフが「leak」の代わりに言い換えた「wizz」という単語ですが、こちらも小便を意味する単語です。
ここでは「wizz」という綴りになっていますが、「whizz」や「wiz」とも書きます。

上品な言葉ではないので公共の場で使うのは避けたほうが良いでしょう。

いかがでしたか?
今回はトイレに因縁を持つポルナレフの発言から、トイレにまつわる面白い表現を3つ紹介してみました。

教科書では習うことのできない色々な表現があることがお分かりになったかと思います。

英語版のアニメを観ると、このような面白い表現にたくさん触れることができ、楽しみながら英語を学習することができます。

みなさんも是非挑戦してみてください!

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