気温の寒暖差が激しい季節などには、服をたくさん重ねて着る「厚着」や「重ね着」などをすることで柔軟に対応することができますね。
日常生活でも使う言葉ですが、海外旅行などでも使う機会が多い言葉かもしれません。
そんな「厚着」や「重ね着」という言葉ですが、英語で言うとどうなるでしょうか?
今回は北米版「らき☆すた」というアニメから、これらの言葉を表現する英語が出てきたので紹介したいと思います。
「らき☆すた」は美水かがみさんが原作の漫画作品で、2007年に京都アニメーション制作のTVアニメが放映されました。
女子高校生の日常を描いた作品で、英語吹き替え音声は非常に実用的であり、かつ難易度の高いことで知られます。
今回ご紹介するシーンも、何気ない日常会話でありながら学ぶことの多いシーンです。
実際のシーンを確認
まずは実際のシーンから会話を確認してみましょう。
今回ご紹介するのは北米版「らき☆すた」の15話からです。
女子高校生のこなた、かがみ、つかさ、みゆきの4人は夜桜見物に行きます。しかし、昼間の格好のままのため、夜になると想像以上に冷えこんでしまって厚着をしてくれば良かったと後悔します。
※英語吹き替え音声より。日本語訳は意訳。
3月の平均気温は12月の平均気温と同じだとどこかで聞いたことがあります。
And April’s average temperature is similar to November’s.
あと4月の平均気温は11月と似ているそうです。
えぇ、もし11月か12月だったら、絶対に厚着するのに。
そうね、3月や4月だとなんとなく薄着しちゃうわよね。
たぶんいいかげん冬物着るのに飽きてるからじゃないの。
be similar to 〜
〜に似ている
seem to 〜
〜のように見える
get tired of 〜
〜が嫌になる、〜に飽きる
解説
まず、「厚着する/重ね着する」という言葉ですが、pile on the layersと言うことができます。
pileという単語ですが、動詞では「(ものなどを)積み重ねる」という意味があります。
よくonという前置詞を伴って、「pile on 〜」で「〜に積み重ねる」と使われます。
例. pile papers on the table 机の上に書類を重ねる
layerという単語ですが、名詞だと「層」や「階層」という意味があります。加算名詞なので、aやtheなどの冠詞がついたり、layersと複数系になることがあります。
ここではlayerというが「着ている服の重なり」を意味しているわけです。
つまり、pile on the layersで「服の重なりの上に(服を)さらに重ねる⇛重ね着をする/厚着をする」という意味になります。
上記「らき☆すた」の会話では、if this was November or December(もし11月や12月なら)と仮定法の文になっていますので、willが過去系のwouldとなり「〜するだろう」という意味合いになっています。
ちなみに、ここではpileという動詞をlayersにくっつけて表現していますが、pile以外でも表現することができます。
例えばwear(着る)という単語を使って、wear layersやwear lots of layersでも表現することができます。
またput(置く)という単語を使って、put on clothes in layersとすることもできます。
※in layersで「重ねられた状態」を意味する
今回は「重ね着する/厚着する」の英語表現を北米版「らき☆すた」から紹介してみました。
冒頭でも書いたとおり、北米版の「らき☆すた」は実用的でありながら、難易度の高い表現をたくさん学習することができます。
惜しむらくはBlu-rayやDVD版などにはCC字幕(吹き替え音声と完全一致した英語字幕)が収録されていないことです。
本サイトでは北米版「らき☆すた」の英語吹き替え音声の書き起こしを少しずつ紹介していこうと思っていますので、ぜひご覧になってみてください。