『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部である『黄金の風』。
その中に出てくるブチャラティの名言「この味は!ウソをついてる『味』だぜ」ですが、英語で言うとどうなるのでしょうか?
アニメの北米版である”JoJo’s Bizarre Adventure: Golden Wind“より、実際のシーンを抜き出して、前後のセリフと共に紹介してみます。
ちなみに北米版アニメはViz Mediaという企業が、集英社から正式なライセンスを受けて販売しているものです。つまり、今回ご紹介するのは「公式」の翻訳です。
JoJo’s Bizarre Adventure: Golden Wind Part 1 [Blu-ray]
実際のシーンで確認
まずはオリジナルの日本語のセリフを確認しておきましょう。
ジョルノ:なんだこれは?!手は握っていたのに?!
ブチャラティ:ルカの右目だぜ。
どうせ意識がねぇから持ってきたんだ。
この味は…ウソをついてる『味』だぜ…ジョルノ・ジョバァーナ!
続いて英語版です。
※英語吹き替え音声より。日本語訳は意訳。
何が起こっているんだ?!なぜ僕の手は握りしめられている?!
お前が見ているのはルカの右目だ。
It’s not currently in use, so I thought I’d bring it along.
今は使われていないから、持ってこようと思ってね。
What a surprise, that’s the distinct tang of a liar!
こいつは驚いた、これは明らかに嘘つきの味だぜ!
Right?! Giorno Giovanna?!
そうだろ?!ジョルノ・ジョバァーナ?!
clench
(手・歯・腹などが)ギュッと締まる
in use
使用中で、使われて
bring along
(ものを)持っていく、(人を)連れて行く
distinct
はっきりした、紛れもない
tang
ぴりっとする味、強い味、強いにおい
解説 味を意味するtangの使い方
上記でご覧いただいたとおり、「嘘をついている味だぜ」は英語版では“That’s the distinct tang of a liar!”と翻訳されています。
直訳すると「紛れもない嘘つきの味だぜ!」ですね。
distinctは「はっきりした、紛れもない、他と全く別な」を意味します。
a distinct difference 明白な差異
a distinct flavor 独特な味
tangは「ぴりっとする味、強い味、強いにおい」などを意味する単語です。
英語的に言うと、”sharp” “strong” なものです。
味だけでなくにおいにも使用することができます。
the tang of a sea air 海風の強いにおい
味を表現する英単語としては他に”taste” “flavor”などがあります。
今回の場合は「嘘をついている味」という特有の味を表現するために、それだけで「強い味」を意味する”tang”という単語を使ったのだと思います。
しかしいったいどんな味なんでしょうね…?
確かめてみたいとは思いませんが(笑)
舌を意味するtongueと間違えないように注意
ちなみにtangという英単語ですが、舌を意味するtongueとは全く違う単語なので注意が必要です。
発音が非常に近いので、私も最初は勘違いしていました(笑)
辞書を引くとtongueには下記のような意味があります。
tongue
・舌
・言葉、発言
・言語
・話しぶり、話し方
・舌の形をしたもの
「味」を意味する機能はないので注意しましょう。
下記の記事では『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』の北米版商品のレビューと、英語学習に向いているのかを詳しく解説しています。
また、英語版では実はスタンド名がオリジナルから変更されています。
英語版のスタンド名や、キャラクター英語表記が気になる方は下記の記事を御覧ください。
また、下記の記事ではその他「黄金の風」での名言の英語翻訳を紹介しています。